人事担当者が知っておくべき、新型コロナウイルス対策 Vol.03

株式会社メディカルコンチェルト 代表・産業医 宍戸菜穂美 医師

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、多くの企業で「働き方」が大きく変化しています。そんな状況下で人事担当者にとって本当に必要な情報・知識は何か、どうすれば企業、そして社員の安全、健康を守ることができるのかを、企業の健康トータルサービスを提供し、自らも産業医としてご活躍の株式会社メディカルコンチェルト 代表取締役の宍戸さんにご質問してみました。

 

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「在宅ワーカーの健康管理、メンタルヘルスケアはどのように行えばよいでしょうか?」

 

在宅ワークが長期化した場合、問題となるのがまさに「健康問題」「メンタルヘルス」だと思います。

弊社が経営者に向けて行ったアンケートでは、在宅ワークにおける重要課題として、「生産性向上(51.0%)」「マネジメント方法の変更(40.8%)」に次いで「従業員のメンタルヘルスケア(28.6%)」「従業員の健康管理(28.6%)」となっており、重要な課題として徐々に顕在化してきていることがうかがえます。そして、在宅ワークにおけるコミュニケーション量の変化については、「少し減少した」「著しく減少した」が65.3%と、半数以上の経営者が従業員とのコミュニケーション不足を既に感じ始めています。

これらの解決策として、まず取るべき対策は、在宅ワークにおけるコミュニケーション方法の確立です。下記に具体例を挙げました。

・オンライン朝礼・終礼

・週2回以上のオンライン定例会議

・在宅ワークに合わせたチーム編成

・業務内容以外の会話時間の設定

すでに始めている企業も多いかと思いますが、時間を決め、定期的にコミュニケーションを取る必要があります。また、現在のような教育機関がストップした状況下での在宅ワークでは、育児も加わり、思うように仕事を進められない社員もいるでしょう。在宅ワークにおける個々の状況を加味してチーム編成を行い、フォローしながらタスクをこなせるよう配慮する必要もあります。また、少人数のチームを作ることで、それぞれの異変に気付きやすくなります。従業員数の多い企業では、目が届く範囲の人数でのオンラインコミュニケーションが必要です。

また、「導入してよかった」という声が多いのが、「業務内容以外の会話時間の設定」です。空いた時間の過ごし方・育児の悩み・健康面など、仕事とは関係ない話をする時間を意識的に設けることで、会話の幅がグンと広がり、結果的に「以前よりコミュニケーションが活発化した」と回答した企業もありました。こちらは是非各社に取り入れて頂きたいと思います。

「在宅ワーク開始後、メンタルヘルスに関する相談を受けたか」という質問に対しては27%の企業が「ある」と回答しました。この数字自体は在宅ワーク開始前と比べ、増加したというわけではありませんが、企業側の対応として「相談できる人(産業医・保健師含む)がいない」と回答した経営者は48%にも上りました。在宅ワーク中は、これまで行えていた産業医や保健師による対面の面談が行えないなど、「社員から相談があったのに対応ができない」といったケースが出てきています。メンタル不調が悪化する前に、在宅ワーク中でも行えるメンタルヘルスケア対応策を検討する必要があると思います。現状を加味し、オンラインによる面談についても規制緩和の動きが出てきています(https://enkaku-sangyoeisei-kenkyukai.jimdosite.com/)。専属・嘱託産業医がいる場合は、在宅ワーク中の健康管理をどのように行うか、専属・嘱託産業医と相談するのがよいでしょう。嘱託産業医をもたない50名未満の企業については、地域産業保健センターに相談することが可能です。そのほか、弊社でも「オンライン産業医相談サービス」を開始しました。在宅ワークであっても産業医をうまく活用し、問題の早期解決に向け取り組んでいただきたいと思います。

 

株式会社メディカルコンチェルト

「産業医との出会いが、あなたの企業を変える」―Medical Concertoは、企業のための産業医シェアリングサービスです。産業医を「必要な時に」「すばやく」「リーズナブル」に見つけることができます。メンタルヘルス問題・健康問題、そしてCOVID-19の流行により、企業が抱えるヘルスケア問題はいま大きく変化しています。Medical Concertoはこれまでの常識にとらわれず、産業医と企業がもっと身近に繋がれる社会を作るため、社員1名の会社から利用できる「産業医シェアリングサービス」を立ち上げました。産業医オンライン面談にも対応、オンライン衛生委員会や産業医メール相談など、これまでにはなかったオンラインの産業医・保健師サービスを充実させ、企業の不安を解消・さらなる成長に貢献していきます。

 

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