特集
2022.04.18
キャリアセンター訪問 33
「学生一人ひとりの夢の実現」のため、300近くの多種多様な支援行事を実施。
中央大学 キャリアセンター キャリア支援課 副課長 北田圭さん

中央大学
1885(明治18)年、18人の若き法律家たちによって「英吉利法律学校」として創立された中央大学。建学の精神である「實地應用ノ素ヲ養フ~ジッチオウヨウノ ソヲ ヤシナウ~」は、8学部7研究科を擁する総合大学となった現在、多様な学問研究と幅広い実践的な教育を通して「行動する知性。-Knowledge into Action-」を育むというユニバーシティメッセージに受け継がれており、実地応用の素を養うために求められる基礎・基本を重視した教育、社会の課題を自らの課題として捉えられる問題発見・解決力を涵養する実地応用教育を展開しています。
また同校は、創立130周年にあたる2015(平成27)年に策定された中長期事業計画に基づき、第1期(2016年度~2020年度)に26年ぶりとなる2つの新学部の設置、さらに現在進行している第2期(2021年度~2025年度)では、法科大学院との一体教育を目指した法学部の茗荷谷キャンパスの移転を2023(令和5)年に計画する等、様々な社会環境の変化に適応し、「グローバルな視野と実地応用の力を備え、人類の福祉に後年する人材の育成」を実現するために、進化・改革の歩みを止めることなくダイナミックなチャレンジを続けています。今回は同校の卒業生であり、2020年度よりキャリアセンターで後輩たちのキャリア・就職支援に携わっておられる北田副課長に、同校ならではのきめ細かい学生サポート体制に関して、詳細をお伺いしました。
自らで考え、目指す方向に向かって進むことのできる、「自走できる人材」の育成を目指す。
――貴校の校風や学生気質についてお教えください。
「質実剛健」、本学学生を表すのにまず思い浮かぶのがこの言葉です。卒業生に対しても「まじめで実直」「コツコツと誠実に仕事に取り組んでくれる」といったお声をいただくことが多く、高い評価につながっていると自負しています。また毎年500人以上、実に卒業生の10人に1人は公務員として卒業します。他大と比べてかなり高い数字となっているのも、究極のサービス業と言われる公務員の仕事を通じて、公の利益、より多くの方の幸せに資する働き方をしたいというマインドが強い学生が多く、そのために難関資格・試験合格への努力を厭わないという本学学生のまじめさ・誠実さを表しているのではないでしょうか。
――では貴校のキャリア・就職支援の特徴やご方針についてお聞かせください。
私たちキャリアセンターは「学生一人ひとりの夢の実現」をサポートポリシーとして掲げており、1年次から4年次まで途切れることなく様々なプログラムを提供し、学生が自らで考え、目指す方向に向かって進むことのできる、「自走できる人材」の育成を目指しています。本学では1学年で6,000名以上の学生が在籍しており、全員と個別面談を行うことは難しいのですが、なるべく個々のニーズに即したプログラム・イベントへの参加を促進し、きめ細かいサポート活動を行いたいと考えた結果、現在では年間で300近くの多種多様な支援行事を実施しています。
また本学では「家族的情味」、中央大学の教職員・学生、そして卒業生が相互に「大家族のような情愛」を持つことを伝統的に受け継いでおり、この精神は各種プログラム・イベントにも隅々に行きわたっています。教職員・卒業生が一体となって、低年次から学生に対して、優しさだけでなく特に厳しい指導・支援ができているのも、130年を超える歴史を持つ本学ならでは強みではないでしょうか。