特集
2022.02.21
注目企業の人事インタビュー 32
Nothing is impossible、高い目標に挑戦し、成長・喜びを味わいたい。
株式会社天公システム 総務人事部 新卒採用・管理課 マネージャー 長谷正大さん

株式会社天公システム
北京大学グループの一員として2002(平成14)年に商社として日本で創業し、2007年(平成19)年にソフトウェア開発事業の拡大に伴う分社化により設立された、株式会社天公システム。社名である「天公」は、孔子が重視した文献である経書・礼記の一節である「天下為公」(天下をもって公となす)が由来となっており、「天下(会社つまり経営者及び従業員)は公(大衆・社会)の為にあり社会貢献を重視する考え方がとても大切である。」との意味から、この「社会貢献」をする企業を目指す為、社名としています。また同社では、この「天下為公」は日本商人の伝統文化である「三方良し」(「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」)にも通じると考え、「顧客第一、最適品質、和諧尊重」を三大責任とし、事業を通じて社会貢献を実現しています。
同社はITソリューション開発と最先端の技術開発事業を柱としており、特にITソリューション開発では名だたる金融大手やIT大手、官公庁等を顧客に持ち、質の高い仕事ぶりが高く評価されています。さらに今後は国立大学等との産学連携での共同開発や、独自のAIモデルによるエンドユーザー向けの研究開発にも力を入れ、念願の自社モデル・サービスのリリースを目指しています。今回は転職後、今年から同社の総務人事部で新卒採用に携わっておられる長谷さんに、天公システムのいま、そして今後の人事・採用戦略についてお話をお聞きしました。
フルスタックエンジニアが多数在籍している、一騎当千の技術者集団。
――分社化・設立してまだ15年の貴社が、誰もが知るような金融・IT大手やシンクタンク等からの直接受託で、ITソリューションサービスを提供されていることに驚かされているのですが、ずばりその秘訣はどこにあるのでしょうか?
「最先端の高い技術力」、いくつか要因はあるのですが、やはりこれに尽きると思います。エンジニア一人ひとりが高い技術力を有しており、さらに通常であれば分業で行う開発業務に対して、複数にわたる技術を習得したフルスタックエンジニアが多数在籍している、いわば一騎当千の技術者集団が私たち天公システムです。さらにこれからはこの技術力に加え、AI・データ分析における最先端企業となるべく、自然言語処理、画像解析、音声分析、時系列データ分析等における自社AIモデルの開発・サービス提供や、他社との研究開発支援を行っています。AIの博士課程を修了した社員も数多く在籍しており、すでに2019(令和元)年に大手シンクタンク・大学との共同研究で、独自の自然言語処理モデルを用いた技術で特許を取得する等の成果を挙げており、今後はAI分野にさらに注力していきたいと考えています。
――そうした最先端の高い技術力を習得・維持していくためには、教育・研修体制の充実が不可欠ですね。
仰る通りで、当社の社員も最初から優秀な技術者だったわけではなく、育成にかなりの力を注いでいます。新入社員に関しては内定後から週3日、身につけたい技術領域に特化して学べる有給インターンシップを皮切りに、入社後は1か月間、外部講師による基本の技術研修をはじめ、インストラクター制度による丁寧なOJT、資格取得の支援制度等を用意。2021年度の新入社員にはAIデータ分析を志してデジタルビジネス事業部に入り、すでに関連資格を9つも取得した社員もいます。また入社後も資格取得支援制度、社内技術勉強会、幹部研修会、業務知識勉強会、各種技術専門書の貸与等、あらゆる面から社員の成長を支援する教育制度が充実しています。