「『自走できる人材』の輩出を目指して」~ひとりひとりと向き合い、ひとりひとりに合った支援を~

日本体育大学 学生支援センター 副センター長/学修・キャリア支援部門 部門長 藤田将弘さん

体育・スポーツを軸とした、幅広い学びや経験が得られる総合大学へと進化

 

――今年(2021年)で創設130年を迎えられた貴校ですが、長い歴史の中で時代と共に様々な変遷を遂げてこられていますね。

本学の建学の精神は創設者の日高藤吉郎が掲げた「體育富強之基(たいいくふきょうのもとい)」で、これは「体育は富国強兵の基本である」を意味しています。本来、体育は心身共に健康で豊かな生活を過ごすためのものであるはずなのですが、当時の世相、またその後の戦争という呪縛から逃れることができなかったという悲しい歴史は、決して忘れてはならないことだと私たちは考えています。

その反省を踏まえ本学では1949(昭和24)年の大学設立に際し、国際平和の実現に寄与する国づくりに資するために、建学の精神を「体育は肉体をより強靭に富ます基礎である」と解釈するようになりました。全ての人々の願いである“心身の健康”を育むためには、平和で安全・安心な社会が何より欠かせないことは、今回のコロナ禍の中の東京オリンピック・パラリンピックを通じて、私自身も改めて痛感いたしました。スポーツを通じ、健康で豊かな社会・人づくりの実現のため、本学及び本学学生・卒業生が何をしなければならないのかを、これからも時代の変化を見据えて、柔軟に追い求めていく必要があると考えています。

 

――近年ではスポーツマネジメント学部や、保健医療学部といった体育・スポーツを軸とした、幅広い学びや経験が得られる大学へと進化を遂げられています。

本学の教育理念は、「科学とヒューマニズムに裏打ちされた『研究』と『人間教育』」です。お気付きかもしれませんが、本学の英語表記は“Nippon Sport Science University”で、「身体に纏わる文化と科学の総合大学」でありたいと願い、このような表記としています。かつては当たり前だった“根性練習”は、昨今ずいぶんと見直されるようになりましたが、残念ながら体育指導における体罰といった悪習が根絶されたわけではありません。研究と人間教育に基づく競技力の向上、そしてスポーツの振興・普及といった科学・文化の両面から貢献し、人々の健康と体力向上、そして人間性豊かな社会の実現と世界の平和と民族の友好のため、私たちは国内有数の体育総合大学としての役割と責任を果たしていく重責があると認識しています。


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