特集
2019.08.23
20代の就職・転職を考える 01
カフェに遊びに来る感覚で業界研究を
株式会社エンリッション 営業本部 関西エリアマネージャー 生雲勝之さん / 広報部 マネージャー 西脇ひよりさん

株式会社エンリッション
同志社大学に在籍中、自身の活動の中で早くから多くの社会人と触れ合う機会が多かった柿本祐輔さんが、自身の経験を世の中にシェアすべく立ち上げた『知るカフェ』が主な事業。
もともと弁護士を目指していたが、大学3年時に『知るカフェ』に出会い人生が変わった株式会社エンリッション・新卒1期生の生雲さんと、現役の大学3年生ながら広報部のマネージャーとして『知るカフェ』に携わる西脇さんに話を伺った。
収益源、運営…何もかもが異色な『知るカフェ』とは?!
――まず、『知るカフェ』設立の経緯や思いをお聞かせください。
生雲さん「学生が日常生活の中で企業との接点を持つ場所として『知るカフェ』ができました。根底には学生の将来の選択肢を広げるという思いがありますが、“就活”ではなく、普段の生活の中で企業との接点を持てるというところに意義があります。早期の段階から社会のことや企業のこと、ひいては自分のことを知る機会を提供して、キャリアを選択する際も自分にとって納得のいく選択をできるようになってもらえれば理想です。」
――カフェなのに、収益源はお客様ではなく、あくまで企業スポンサーがベースですよね。
生雲さん「はい。『知るカフェ』は『採用活動の場』ではなく、あくまで『学生へのキャリア支援の場』。その思いに賛同していただける企業に、スポンサーになっていただいています。結局、接点を持った企業に応募するかどうかは学生が決めることですので。」
――そういった思いをお持ちの企業の方が、採用に成功しているケースも多いですよね。
生雲さん「そうなんです。自社を露骨にPRするというより、学生にとって価値があるかどうかを念頭に置いてお話しされる企業のほうが、結果としては採用がうまくいっているように感じられます。また、学生は企業や社会のことを知らないケースも多い。とりわけBtoB企業のことは特に。でも知らないからと言ってそれが悪い企業というわけではないですよね。じゃあそんな企業と接する機会があるかと言われるとほとんどない。それがうちの存在意義です。カフェに身構えてくる人はいませんよね(笑)学生には本当に気軽にカフェに行く感覚で来てもらって、企業との接点をもってもらえればと思っています。」
――カフェの運営でもう1つ変わっていることと言えば、運営の主体が学生なんですよね。
生雲さん「そうですね。多分私よりここにいる学生の方が現場のことよく知っていると思います(笑)」
西脇さん「確かにそうかもしれません(笑)」
生雲さん「学生にとって良いものを作ることができるのは、学生だと思っています。ちなみに、彼女(西脇さん)は広報部のマネージャーです。このようにスタッフはもちろん、店長や複数の店を束ねるマネージャーも学生に任せています。」
