特集
2021.04.05
グローバル人材採用のススメ 18
海外事業を担う、将来の中核人材としてグローバル人材採用に注力。
株式会社G-7 ホールディングス 人事部 採用課 課長代理 岸本貴明さん

株式会社G-7 ホールディングス
https://www.g-7holdings.co.jp/
1975(昭和50)年に創業者(現取締役名誉会長)の木下守さんが、兵庫県加古川市のボウリング場「セブンボウル」の駐車場で「オートセブン加古川店」を開店し、カー用品の販売を開始したのが株式会社G-7 ホールディングスの始まりです。その後、カー用品の全国ブランド「オートバックス」や、食のプロから一般の方まで利用できる「業務スーパー」を展開するメガフランチャイジーと飛躍的な成長を遂げ、2005(平成17)年に東京証券取引所市場第一部に上場、また2006(平成18)年には純粋持株会社である株式会社G-7 ホールディングスとしてグループ経営に移行し、新たな挑戦として「バイクワールド」事業をはじめとする様々な事業にも進出しています。
さらに同社は2012(平成24)年にマレーシアにオートバックス1号店をオープンさせる等、東南アジアを中心とした海外事業にも積極的に取り組んでいます。今回は同社で長きにわたりオートバックスで店長を歴任された後、2019(平成31)年から採用担当として若手人材の獲得に奔走されている岸本課長代理(写真右/写真左は人事部次長 久本和弘さん)に、同社のグローバル人材採用の実情についてお教えいただきました。
創業100周年時に売上高1兆円、経常利益500億円を目指す。
――貴社は「オートバックス」や「業務スーパー」の最大手フランチャイジーとして成長してこられましたが、同時に自社独自のブランドも多く立ち上げられ、事業展開をしておられますね。
確かに「オートバックス」「業務スーパー」の2つが当社の主軸事業となっていますが、それ以外にもトータルバイクライフ事業やリテール・デベロップ事業、食品製造・加工・販売・レストラン事業といった様々な業態に取り組んでおり、9社の国内事業会社を通じてより質の高いサービスを提供することで成長を続けています。また当社では創業40周年を迎えた2016(平成28)年に「21世紀ビジョン」を掲げており、100周年企業グループを目指すとともに、創業100周年時(2076年)に売上高1兆円、経常利益500億円達成の実現に向けて、様々な挑戦を続けています。
――その実現のために重要になってくるのが海外展開の成功です。
先ほど申し上げた21世紀ビジョンでも「日本・アセアン・アジア地域で事業展開するグローバル企業グループを目指す」としており、海外進出の成否が当社の今後を大きく左右と言っても過言ではありません。当社の創業者である木下会長はかねてより「日本が世界に誇れるものは二つ。それは、小売業のホスピタリティ、そして農業の生産技術・生産効率の高さ。どちらも、東南アジアという巨大マーケットに広げていける」と申しております。当社では2012(平成24)年にマレーシアに1号店をオープンしたのを皮切りに、現在ではオートバックスとバイクワールドをそれぞれ3店舗展開、また成長著しい海外の中古車市場に日本ブランドの良質な中古車を輸出するビジネス等を手掛けています。またアグリ事業についても農産物の産直市場である「めぐみの郷」や、こだわり食品・プライベートブランド事業を国内で展開しており、ゆくゆくは海外進出を視野に入れながら拡充を図っています。