特集
2021.02.01
グローバル人材採用のススメ 17
自立心を尊重する選考で、双方にとってプラスになる人材採用を推進。
株式会社グッド・クルー 大阪オフィス 人事支援コンサルティング(HRC)事業部長 谷理乃さん

株式会社グッド・クルー
2006(平成18)年にグループ会社において、人材育成に特化する会社として、「感情移入接客」を基に人材育成に変革をもたらすべくスタート。人材不足に慢性的に悩む通信業界の課題解決に貢献するとともに、業界そのものを人材育成を通じて進化させることで発展を遂げてきました。これまで築き上げてきたノウハウを持って、通信業界の枠組みを超えて、総合人材サービス企業として大きく舵を切り、企業の抱える人材の課題解決を進めています。
今回は2017(平成29)年7月に設立された同社の大阪オフィスで人事支援コンサルティング(HRC)事業部長であり、入社以来一貫して同オフィスの採用担当としてご活躍の谷さんに、採用に対する想い、またグローバル人材の活用法について、お話しいただきました。
企業の中核を担えるような、高度な人材を数多く育成。
――はじめに、貴社の他社にない強みや特長についてお教えください。
人材派遣会社というと、多くの方が事務や接客といった職種をイメージされるかと思います。もちろん当社でもそうした職種で能力を発揮する人材を派遣しておりますが、それ以外にも企業の中核を担えるような人材、企業が抱える課題を解決したり、継続が危うくなっている事業の立て直しを図るといった、難易度の高いミッションでも対応できる高度なスキル・知識、そして経験を持っている人材を育成していることが強みだと思います。そうした実績が徐々に認められ、近年ではもともと専業にしていた通信業界とは全く畑違いで人材が不足している業界、例えば福祉業界にも現場だけでなく法人本部に管理職人材を派遣する等、徐々にサービスの領域を広げています。
――そうした人材を育成するために、どのような取り組みをなさっているのでしょうか?
いくつか挙げられるのですが、まず前提として当社では全ての社員と正社員契約を結び、安定した雇用環境のもと、派遣先企業で業務に精励することで「実務経験」を積み、業務に必要なのはもちろんですが、自身のスキルアップのための資格取得により最低限の「知識」を身に着けるという、知識×経験の積み上げを大切にしています。もちろん、資格の取得費用に関しては、会社が費用を負担する等、全面的にバックアップしています。
――お客様のご要望、また課題の解決のために、部署の垣根を越えて機動的に対応できるのも貴社の特長ですね。
これはもともとそうしようとしていたわけでなく、必要に応じてやっていたら自然とそうなった、ということなのですが、例えば営業がお客様からご要望をお聞きする中で、それに対応するには自分の知識や経験が活かせると判断した場合は、自身が実際に現場に行きお客様と共に業務をするといったことや、営業がスタッフを集客したり、逆にスタッフが雇用先を開拓することもよくあります。大切なことは指示待ちではなく、できる人ができることを率先してやることだと考えておりますので、主たる役割はもちろん全員が持っているのですが、それに縛られない臨機応変さも当社の強みのひとつだと言えますね。