オール京都で学生を育て、地域に活力を。

特定非営利活動法人グローカル人材開発センター コーディネーター 木下京介さん/中野智仁さん

オール京都で将来の「中枢となる人材」を育成する。

 

――グローカル人材開発センター立ち上げのきっかけを教えていただけますでしょうか。

木下:京都は大学のまちと呼ばれて久しく、人口の1割が大学生と、これほど多くの大学生が集まる街も全国に例がないでしょう。全国各地から数多くの優秀な学生が集まり日本中の「知」が集積しているとも言える一方で、卒業後は京都を離れ東京・大阪といった大都市圏に流れてしまう学生も少なくありません。幸いにも、京都は大学・地元企業からなる経済団体・行政間のつながりが強く、「京都の企業でリーダー・中枢となる人材をどう育成するか」が頻繁に議論されてきました。そのなかで、オール京都で人材育成するプラットフォームが必要ではないかと考え、設立されたのがこのグローカル人材開発センターです。

 

――それでは、グローカル人材開発センターが考える「グローカル人材」の定義について教えてください。

中野:私たちは、グローカル人材の定義を以下の2つだと考えています。

  1. グローバルな視点で物事を考える能力を有しながら、地域経済・地域社会の持続的発展に熱意を注ぐ人材
  2. 公共マインドを持って地域社会に根付きつつ、グローバル経済に対応する冷静なビジネスマインドを兼ね備えた人材

京都の経済を考えるうえで、京都のことだけを考えるのではなく、日本の動き、世界全体の動きの中で京都がどうあるべきか、あるいはどう魅力を発信していくのかといった多角的な視点が欠かせません。もちろん、それだけではなく地域に対しての「情熱」があることが大前提になりますが。一方で、どれだけグローバルな動きに敏感でも、他の地域での事例、例えばアメリカのある都市での産官連携の成功例等をそのまま持ち込むだけではうまくいきません。抽象的な視点、具体的な視点の行き来と表現しているのですが、どう京都にローカライズしていくかということが何より重要です。京都という地の特徴や京都ならではの魅力、 ―― 例えば大学生が多い、史跡も多く観光業が盛ん、外国人観光客が多い、昔からある老舗企業も数多く残っている等 ―― をどう活かすか、といった観点も同時に持ち合わせている必要がありますね。

 

――「グローバル」「ローカル」どちらか一方の視点ではなく、バランスよく持ちあわせる人材が京都の将来を担うということですね。

木下:まさにそう考えており、そうした人材を増やすべくグローカル人材開発センターでは「グローカルプロジェクトマネジャー(GPM)」という資格を発行しています。GPMは、大学で「公共マインド」「ビジネスマインド」「グローバルマインド」「専門知識」といった内容の科目を所定数履修した上で、当センターや加盟大学で少人数でのグループで実践的な課題に取り組んだ方に認定される資格で、社会の第一線で活躍できる実践力を身に付けられるものになっていると自負しています。

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