特集
2020.10.12
グローバル人材採用のススメ 14
海外現地法人との連携で、即戦力採用を実現。
リンググループ 代表 佐藤大輔さん

リンググループ
そのITを使う全ての人がハッピーになる「ハッピーIT計画」を標榜し、自由な発想と持ち前の機動力を駆使して、お役様の課題解決に向けた最適なシステムを提供しているリンググループ。ビジネスコンサルティング、システムソリューション等、専門分野に精通した4社が2013年にグループ会社に生まれ変わることで、「グループ力で取り組むからできる“かゆいところに手が届くITシステム”」を可能にし、お客様の課題分析から解決策の提示、システムの設計・実装、さらにその後の保守運用サポートに至るまで、全ての工程を一気通貫でサービス提供しています。またその強みを活かし、小規模ながら数多くの大手企業と安定した直接取引があり、90%位以上が自社内開発という、まさに少数精鋭のエンジニア集団です。今回はグループ4社の代表取締役であり、グループの代表である佐藤さんに、同社の人材採用・育成方針、そしてフィリピン・セブ島に設立した現地法人の狙いや、グローバル人材を活用することで得られた効果等についてお聞きしてきました。
「個」を活かしながら、社員の成長を促す環境がある。
――20年4月にご入社された方は何名ですか?
日本で4名、そしてフィリピンの現地法人で4名が、私達の新たな仲間に加わってくれました。フィリピン法人は全て現地スタッフで運営しており、日本から赴任することはありませんが、出張や研修等で交流は盛んに行っておりますし、WEB会議等で頻繁に顔を合わせていますので、採用は別々ですが同期入社は8名、と本人たちも感じているのではないでしょうか。
――選考の基準や、人材育成の方針に関しても同じですか?
はい、日本の4名は全員文系で、フィリピンの4名は全員IT専攻という違いはありますが、特に日本に関しては選考時点のITスキルはあまり気にしておらず、入社してから覚えてくれればいいと思っています。それより大切なのは「協調性」で、私達の仕事は1人でやるのではなく必ずチームで行いますので、お互いを理解し、それぞれの特性を活かしたチーム作りに貢献してくれる人であることが大前提になります。
ただ一方でチームワークを意識するあまり、個性が発揮できないようではいい仕事はできません。ITエンジニアには例えば話が好きな人や、逆に話は苦手だけと集中力に優れた人、プログラミングよりも企画力に富んだ人といった様々なタイプがいます。話が好きな社員はコミュニケーション力をさらに磨くことでお客様との橋渡し役になってくれれば嬉しいですし、集中力に優れた社員はその能力を活かして最新にITスキルを習得し、会社全体の技術力の向上に貢献していただきたいと考えています。そうして「個」を活かしながら社員の成長を促すことで、チームがより強く大きくなっていきますので、その方が持っている個性を最大限に活かせる環境・雰囲気づくりをすることが、私の一番の仕事だと考えています。