特集
2020.10.04
注目企業の人事インタビュー 19
「鉄道会社は面白い」ということを、より多くの学生に知ってもらいたい。
小田急電鉄株式会社 人事部 本山有希さん/澤田孟志さん

小田急電鉄株式会社
日本最大級のターミナル駅・新宿と箱根の玄関口である小田原までを結ぶ「小田原線」、相模大野から湘南エリアに至る「江ノ島線」、新百合ヶ丘から多摩ニュータウンに至る「多摩線」の3路線、全長120.5Kmを有し、1日約210万人、年間約7.7億人の安全・安心、かつ便利で快適な移動を支えている、小田急電鉄株式会社。同社が中核となって形成している小田急グループは「お客さまの『かけがえのない時間(とき)』と『ゆたかなくらし』の実現に貢献する」というグループ経営理念の下、約100社のグループ会社が東京・神奈川を主な事業エリアとして、運輸、流通、不動産、ホテル、レストランといった様々な事業を展開しています。今回は総合職として2010年に入社後、不動産賃貸事業を経て2018年より人事部に所属している本山さん(写真左)と、2019年に同じく総合職として入社し、研修期間終了後、人事部へ配属された澤田さん(写真右)に、小田急電鉄ならではの採用方法や、採用に関する課題、また「鉄道会社=堅い」というイメージとはかけ離れた、同社の働き方改革への取り組みについて、お話をお聞きしました。
「総合職」と「エキスパート職」の2つの職種別採用を実施。
――国内有数の鉄道会社である貴社ですが、主な特徴についてお教えください。
澤田:当社は鉄道事業・不動産事業・その他事業の大きく3つの事業から成り立っており、そのうち鉄道事業が収益の約7割を占めています。日本を代表するビジネス・商業拠点である「新宿」をはじめ、国内外から数多くの人々が集う観光地である「箱根」や「江ノ島・鎌倉」、そして沿線各地には閑静で住みやすく、都心へのアクセスにも優れた住宅地を多く有しています。このように「暮らす・働く・憩う・遊ぶ」を満喫できる拠点がバランスよく存在していることが、小田急沿線の大きな特徴です。
本山:そして、その沿線の魅力を最大限に活かし、さらに価値を向上させるため開発等を行う不動産事業、また新たな収益源創出のため、当社が保有するリソースを有効活用し、外部パートナーとの価値を掛け合わせ新たなサービスを生み出すといった、新規事業にも積極的に取り組んでいます。
――それらの事業を安定的且つ戦略的に維持・発展させるために、貴社では職種別採用を実施しておられますね。
澤田:当社には「総合職」と「エキスパート職」の2つの働き方があり、総合職は当社の事業活動に幅広く携わり、変化する時代の中、柔軟な発想で沿線に豊かさをもたらす新たな価値の創造に取り組む仕事になります。総合職はさらに事務系と技術系に分かれていますが、いずれもジョブローテーションで様々な事業を経験しながら、幅広い視野と知識を身につけ、事業の企画・立案に携わり、いずれは組織のリーダーとなり、経営層を目指していただきます。
またエキスパート職は、「鉄道」「IT」のそれぞれの専門分野の知見・技術を活かして、安全・安心な鉄道運行や快適な生活サービスを支える仕事です。「運転」「駅務」「車両」「電気」「土木建築」「IT」といった各分野の最前線で経験を積み、専門性や技術を突き詰めていくことで、お客さまの日々の安全・安心を根底から支える仕事であり、将来的には現場をまとめる長としての立場を目指していただきます。
総合職とエキスパート職ではそれぞれ果たすべき役割・責任が異なりますが、経営理念である「お客さまの『かけがえのない時間(とき)』と『ゆたかなくらし』の実現」のために、欠かすことのできない職責を担っていることに変わりはありません。