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2020.08.24
HR関連書籍のご紹介 12
THE TEAM 5つの法則
著者:麻野耕司

著者:麻野耕司
1979年兵庫県生まれ。2003年慶応義塾大学法学部卒業。同年株式会社リンクアンドモチベーション入社。2010年、中小ベンチャー企業向け組織人事コンサルティング部門の執行役員に当時最年少で着任。気鋭のコンサルタントとして、名だたる成長企業の組織変革を手掛ける。2016念国内初の組織改善クラウド「モチベーションクラウド」立ち上げ。国内HRTechの牽引役として注目を集める。2018年同社取締役に着任し、株式会社ヴォーカーズ(現オープンワーク株式会社)取締役副社長を兼任。
偉大なチームに必要なのは「リーダー」ではなく「法則」だ。
人間が1人でできていることは限られており、この世の中に存在するすべての人間は、何らかの形で他者と協働し「自分1人ではできない何か」に取り組んでいます。「個」の重要性が声高に叫ばれている今の時代であっても、そこからさらなる成長・脱却を遂げるためには、個と個をつなぐ「チームワーク」が重要であることはいうまでもありません。また、「チームにおいて1∔1が2よりも大きくなることはあるか?」と聞かれると、多くの読者はYESと答えることでしょう。
一方、「それはなぜか?」と問われると、はっきりと回答することは難しいのではないでしょうか。1つの例として、新しいことを企画するのは得意だが計画やその実行が苦手なAさんと、逆に計画・実行が得意だが新しいことを企画するのが苦手なBさんの2人がいたとします。その2人が、チームとしてタッグを組みそれぞれが得意な領域に専念することで、AさんとBさんがそれぞれのパフォーマンスを高めることができ、このように「適材適所」を実現させることで、1∔1が2以上になりえます。言われてみれば当たり前だと感じるかもしれませんが、実際にはこういった非常に初歩的な法則すらすぐに答えられないケースも少なくはないでしょう。
「チームの法則」は、以下の5つの法則にて構成されています。
・Aim(目標設定)の法則
・Boarding(人員選定)の法則
・Communication(意思疎通)の法則
・Decision(意思決定)の法則
・Engagement(共感創造)の法則
そして、これらは経験則やセンスに基づいた成功体験としてではなく、チームを束ね成果へ導いてくれる法則として、誰でも実践しやすい内容となっています。