特集
2020.08.31
注目企業の人事インタビュー 17
「未来のあたりまえをつくる」人財の採用・育成を柔軟な発想で実現。
大日本印刷株式会社 人財開発部 採用・キャリア育成グループ 飯田拓さん

大日本印刷株式会社
1876(明治9年)に創業した秀英舎と、1907(明治40年)に創業した日清印刷が1935(昭和10)年に合併して誕生した、大日本印刷株式会社(DNP)。出版印刷を中心に事業を行ってきた同社は、1951(昭和26)年に印刷技術の応用・発展によって事業領域を拡大する「拡印刷」という考え方を掲げ、「第二の創業」を果たしました。そして、国内外の経済・社会・環境がかつてないほど大きく急激に変化している今、これまで培ってきたDNP独自の「P&I」(印刷:Printingと情報:Information)の強みを活かしながら、変化を先取りし、挑戦していくことで新しい価値を生み出していく「第三の創業」の実現に取り組んでいます。今回は2008年に入社後、エンジニア職を経て現在は採用業務を担当して4年目を迎える飯田さんに、同社の「P&Iイノベーション」を支える人財の採用・育成方針についてお聞きしました。
人々から必要とされるものを作り続ける会社、それがDNP。
――国内有数の総合印刷会社であり、長い歴史と伝統をお持ちの貴社ですが、戦後間もない頃の「第二の創業」以降、印刷以外の事業展開も多岐にわたっています。
当社は「大日本印刷」の名前の通り、出版印刷業を祖業として発展をしてまいりましたが、ルーツである秀英舎が、鎖国が解けて海外から膨大な情報が入ってきた時代の中で、その情報をいち早く、数多くの人々に伝えるために紙に情報を刷って配布するという手段を選んだ結果が事業のスタートであり、最初から紙にインクを刷ることがやりたかったわけではありません。創業以来一貫して情報をわかりやすく、正確に、しかも安価で大量に伝達させるにはどうすればよいかを150年近くにわたって追求してきた会社がDNPであり、その志、そして培われてきた印刷・情報関連技術が、現在私達が目指している「P&Iイノベーション」の源泉になっています。
――印刷、そして情報関連でこれまで培ってきた技術やノウハウを活かして、人々の期待に応える新しい価値を生み出していく、そうした決意が「未来のあたりまえをつくる。」という言葉に込められているんですね。
例えば皆さんが毎日利用するコンビニエンスストアでも、当社の製品を目にしないことはないと言い切れるくらい、DNPの作り出している価値は人々の身近に“あたりまえ”に存在しています。そんな今の“あたりまえ”を作ってきた当社だからこそ、未来の“あたりまえ”を創造する責務があると考えていますし、「我々がやらねば、誰がやるんだ!」という気概を多くの社員が持っているのが、今日のDNPの成長の推進力になっているのは間違いありません。
――一方で、採用WEBサイトでは「時代になくてはならないものを」というメッセージを発信しておられます。
これは当社が求める人財像に通じるのですが、いつの時代になっても人々から必要とされるものを作り続ける会社がDNPであり、例えば書籍やパッケージの制作といった、当社の既存事業よりも、それらをベースにして、まだ世の中にない新しい価値を自らの手で生み出したいという方に、ぜひ応募していただきたいという想いでこのメッセージを作成しました。