特集
2020.08.24
グローバル人材採用のススメ 12
多様性の促進、そして会社の成長。グローバル人財はHORIBAにとって欠かせない存在。
株式会社堀場製作所 管理本部 グローバル人事部 採用チーム ジョブリーダー 島津悠貴さん/グローバル人事部 採用チーム 瀧本朋未さん/岸上奈緒さん

株式会社堀場製作所
1945(昭和20)年、創業者である堀場雅夫さんが大学在学中に立ち上げた「堀場無線研究所」からスタートした、株式会社堀場製作所。創業以来「はかる」技術を軸とし、国産初のガラス電極式pHメーターを皮切りに、現在では分析・計測機器の総合メーカーとして自動車計測、環境・プロセス、医用、半導体、科学分野において多彩な製品を世界各国に送り出しています。また同社は90年代後半からグローバルなM&Aで企業規模と事業エリアを拡大し、今や社員の約6割が外国人従業員、売上高の約7割が海外というグローバル企業へと成長を遂げています。2013年から留学等で1年以上の海外経験を持つ方を対象にした「グローバル人財コース」を設けて、海外を舞台に活躍したいという学生を積極的に募集している同社のグローバル人財採用の現状や狙いに関して、グローバル人事部採用チームに所属しておられる島津さん(写真右)、瀧本さん(写真左)、そして岸上さん(写真中)にお話をお伺いしました。
「おもしろおかしく」を実現するための5つの“おもい”
――HORIBAグループの社是は「おもしろおかしく」だそうですが、とてもユニークな社是ですね。
島津:当社が上場を機に社是を制定する際に、創業者自身の人生哲学から発案した言葉で、「人生の最も活動的な時期を費やす仕事にプライドとチャレンジ精神を持って主体的に取り組むことにより、『やりがい』や『働きがい』を感じ、人生そのものの満足感を高めてほしい」という想いが込められています。
瀧本:当社ではこの「おもしろおかしく」を実現するために、「誰も思いつかないことをやりたい」や「技を究めたい」といった5つの“おもい”を強く持ち、実践していくことを掲げています。ユニークな言葉だけが印象に残るのではなく、社是に込められた真の想い、そしてそれを全社員が共有し、実現に向けて日々の努力、そして挑戦を続けていることを知ってもらえるように、学生に説明することを心掛けています。
岸上:また当社では採用サイト上で「舞台に立つ。」というメッセージを学生に発信しています。会社は自らの人生を輝かせるための舞台であり、社員はその舞台の主役である、という創業者の話をヒントに作成しました。これから社会に出ていく学生にはぜひそういう観点でも企業選びをしていただきたいと思いますし、当社もこの言葉に恥じないだけの舞台、環境を用意することを企業の責任と捉え、社員に対して様々な価値を提供していきたいと考えています。
――求める人財像にも、そうした想いがよく表れています。
島津:当社では「HORIBAが求める6つの人財」を制定しているのですが、まず重要視しているのが「チャレンジ精神があり、自主的・積極的に活動できる人」になります。当社では選考時に学生に対して「HORIBAで何がしたい?」と必ず聞くようにしており、そこで何かしらのビジョンや夢、野望を熱く語ってくれる方、言い換えれば何でもいいからこれだけは他人に負けないといった熱意に溢れた、「尖った人財」にぜひ入社いただきたいと考えています。
瀧本:そこで大切なのが、受け身ではなく自分からやりたい、という主体性・積極性です。手取り足取り教えるというよりは、自ら学び、成長しようとする社員にはどんどんチャンスを与えていくのが当社の育成方針のコアになっていますので、学生時代に何かに打ち込んだ方は、その熱意をぜひHORIBAにぶつけていただき、自らの可能性をさらに広げていっていただきたいですね。
岸上:他にも「グローバルなステージで、一流のスペシャリストとして活躍したい人」という点を重視し、採用活動を行っています。当社は売上の約7割が海外というグローバル企業ですので、ゆくゆくは海外を舞台に仕事をする気概を持っている方に、ぜひお越しいただきたいと考え、2013年から「グローバル人財コース」を設ける等、海外志向の強い学生の募集を強化しています。