特集
2020.05.18
キャリアセンター訪問 10
学生一人ひとりに向き合い、それぞれの可能性を伸ばす支援を。
愛知学院大学 名城公園キャンパス事務部次長 キャリアセンター次長 地域連携センター事務室事務長 木林利行さん

愛知学院大学
1876(明治9)年に開設された曹洞宗専門学校をルーツにし、140年以上にわたり愛知・名古屋の地で伝統と先進を育み続けている愛知学院大学。大学開学は1953(昭和28)年、東京ドーム11個分に相当する広大な敷地面積を有する日進キャンパスを中心に、9学部16学科で約12,000名が学ぶ、東海圏有数の総合大学として知られています。また2014(平成26)年に官公庁街や名駅・栄といった繁華街に近い、都心型キャンパスである名城公園キャンパスを開設。企業・行政・地域と連携し、学びを広げるクロスオーバーキャンパスとして注目を集めています。今回は同校の卒業生であり、これまでの多彩な経験を活かし、各種講演会・セミナーの講師としても活躍しておられる木林さんに、企業と学生のよりよいマッチングを実現する同校のユニークな施策・アイデアについてお教えいただきました。
学生時代に築いた土台が、後の成長を促進する。
――本日お伺いしている名城公園キャンパスですが、都心の真ん中でありながら広々とした景観にも恵まれ、そして最先端の機能を備えた設備が充実している、とても素晴らしいキャンパスですね。
こちらには商学部、経営学部、経済学部、法学部の社会科学系4学部が集まっており、「学生と社会」「地域と未来」「経済と文化」といった、様々なものを結び、新たな活性を生み出す「クロスオーバー型キャンパス」として、名古屋の経済・文化発展の核になることを目指し、開設されました。学生の学修環境の充実はもちろん、名城公園から吹く風を活かした地中熱利用換気システムや太陽光発電等の利用による省CO2を実現した環境配慮型キャンパスであり、またいざという時にも様々な自立機能を備えた防災拠点として地域の皆様に活用いただけるよう、最先端の技術・設備を用いて作られています。
――新たなキャンパスで先進の知識と実践を学びながら、同時に140年以上の歴史を持つ貴校ならではの伝統・校風を体得した若者が、ここから次々と巣立っていく姿を想像すると、とても頼もしく感じます。
本学は私が卒業した30年前と今も変わらず、自由でノビノビ、いい意味で元気でヤンチャな学生が多いのが特長です。起業家精神にも溢れており、愛知県に本社を置く企業の社長数はNo.1、また愛校心が強い学生・卒業生が多いからでしょうか、営業成績No.1といった業績優秀との評価を受けているOB・OGが多いのも特長です。約14万人の卒業生が愛知県を中心にそれぞれで成功を収めており、仲間意識や結束力の強さが、そうした活躍の秘訣ではないでしょうか。
――学生時代にしっかりとした土台を築いているからこそ、社会に出てからの成長スピードが速いというのも理由のひとつではないでしょうか。
それもあると思います。本学では1年次からキャリア教育科目を必修とし、早い段階から将来のキャリアを見据え、学生生活をどう過ごして、どうやって自身の可能性を伸ばすべきかを考えてもらうきっかけを作るようにしています。またその機会に、社会人としての評価は決して勉強、偏差値だけで決まるわけではない、大学に入るまでとは違った尺度で評価されるんだよ、ということを教えることで、じゃあ自分は何で勝負すればいいかと考えるチャンスを与えています。それに早く気付くことができた学生は、伸びるのも早いですし、学生生活の過ごし方がガラリと変わりますね。