「当たり前に感謝する」気持ちの大切さを、常に、胸に。

立命館大学 そよ風届け隊

「名前と顔がわかる関係をつくろう」が、隊の合言葉。

 

――吉村さんが東日本大震災の復興支援に参加したきっかけを教えてください。

震災が発生した2011年、私は中1だったのですが、当時の担任の先生が東北のご出身で、普段はとても明るい先生がとても心配されていたり、どこか塞ぎがちになっていたことが忘れられず、そこから「東北」や「復興」に関心を持つようになりました。大学入学後、夏休みにサービスラーニングセンター主催の「大船渡盛町七夕まつりサポートプロジェクト」に参加し、初めて東北を訪れたのですが、こちらは「何かできることがあればしてあげたい」と思って行ったにも関わらず、逆に地域の方に温かく迎えていただき、何から何までお世話になってしまったんです。「復興支援って何だろう」と自問自答していた時に、秋の学園祭でそよ風届け隊の活動を知り、地域の方と同じ目線で、一緒になって活動をしている隊の姿勢に共感し、参加することにしたんです。

 

――では、そよ風届け隊の主な活動内容をお教えください。

隊の設立当初はいわき市の仮設住宅で足湯を使った傾聴ボランティアを行っていたのですが、そこで深いつながりができた方とのご縁で、2015年の避難解除を機に楢葉町に拠点を移し、活動を続けています。私達の活動の基本は「名前と顔がわかる関係をつくろう」という想いに込められており、一方的に何かをする、してもらう関係ではなく、交流を深めていきながら信頼関係を構築し、町の皆さんが望んでいることをサポートするところからいろいろな活動が生み出されてきました。例えば年に6回、町の広報に同封してお届けしている「ならはかわら版」は、創刊号から取材や原稿制作等に関わらせていただいたり、避難指示解除から初めての夏休みとなった2016年と、私が代表だった2017年の2回、帰郷した子どもたちの思い出作りのために「めちゃめちゃよくばりキャンプ」を、京都で学習活動を支援する団体と一緒に実施しています。他にも、2018年からは町の休耕地を町民の皆さんと私たち学生で一緒になって耕し、作物を育てる「畑プロジェクト」を実施し、収穫した野菜は楢葉町だけでなく、京都でも販売しました。

次のページ:現地で知ったことを、京都で発信することの意味とは。

1 2 3

この記事の続きは、
人事の図書館の会員の方のみ、
ご覧いただけます。

最新記事

BACK NUMBER

一覧へ

おすすめ記事

一覧へ