「いま」を生きる女性が社会で活躍できるために。

大阪市男女いきいき財団 企画調整課長 沢田薫さん

女性が「1段上のステージ」で活躍できる環境を。

 

――早速ですが、活動内容をお聞かせください。

私たちは、誰もが自分らしく個性と能力を発揮して、いきいきと活躍できる社会を目指し、男女共同参画をテーマに活動している団体です。日本は先進国ではあるものの、男女共同参画に関しては他の国に大きく水をあけられているのが現状で、世界経済フォーラムが発表した「ジェンダー・ギャップ指数」でも、日本の総合順位は対象の153カ国中121位。経済、教育、健康、政治の4分野で算出されるランキングですが、とりわけ経済が115位、政治に至っては144位と、他国に比べて大きく出遅れた結果となっています。

 

――それほど日本は諸外国から遅れているのですね。

逆に考えると、ここを改善できれば日本社会は劇的によくなるのではないかと思い、日々の活動に地道に取り組んでいます。例えば、大阪は中小企業が多く、職場にも身近な先輩が少ないケースも多くあり、だからといって社外で等身大の自分でいることができる仲間をつくることは想像以上に難しいという声を多く聞きました。そこで、「お仕事女子の放課後サロン」というものを3か月に1度実施し、日ごろの息抜きとしてリフレッシュしながら参加できる場を提供しています。いわゆる一見さんから、毎回来ていただけるリピーターの方まで、気軽に来ていただける場所となっていることが特長で、他業種の方とお話しいただくことで新しい視点を持っていただいたり、日ごろ職場の人には言えない悩みを共有できたりと、少しでも元気になっていただけるきっかけになればと思います。

 

――他にはどのような活動をされていますか。

基本的には、女性のエンパワーメントをキーワードに、様々なニーズに対応すべく、情報収集の場、相談や学びの場、実践の場を提供しています。エンパワーメントは直訳すると、「力をつけること」「自信をつけること」という意味がありますが、「励ます」といった方がイメージに近いでしょうか。ひとくくりに女性の働き方といっても、彼女らが抱える課題は様々です。すべての女性が今より1段上のステージにあがれるような場づくり、仕組みづくりということを考えています。

自立して生きていくことに困難を抱える方にとってはセーフティーネットとして、キャリアアップしたいけれど、社内に先行するモデルがない方にとってはキャリア開発の場として、やりたいことはあるものの、どこから始めていいかわからない方にとってはきっかけや情報を得る場として、様々な機会や出会いを通して、1人ひとりを支援しています。他にも、「つながりMAMAフェス」という、500名を超えるママと子供が参加する大きなイベントがあるのですが、家事と子育てに追われて悩んでいるママ同士が、ゆるく繋がることができる場をつくりたいという、子育て中のママが企画しており、こういったイベントの運営・告知のサポートも行っています。また、「イクメン写真コンテスト」を実施したり、男性同士が気軽に話せる場づくりなどの取り組みも強化しています。

 

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