実社会に揉まれることで、自分の将来が見えてくる。

NPO法人JAE 代表理事 坂野充さん

「修行みたい」と言われるほど、濃い経験を積める半年間

 

――JAEは元々、小・中学生向けの起業家教育教室だったんですね。

2001年、2名の小学生を対象に、起業家教育教室「チャレンジスクール」を事業として創業したのがJAEの始まりです。2003年には、より社会人に近い大学生向けに、現在まで続く「アントレターン」事業を開始いたしました。「アントレターン」とは、「アントレプレナーシップ(=起業家精神)」と「インターンシップ」をかけ合わせた造語で、大学生が「半年間の期間限定のプロジェクトメンバー」として実社会のなかで本気で仕事に挑戦する、長期実践型インターンシップのことを指しています。ここ数年、インターンシップを実施する企業が増えましたが、私たちが実施するインターンシップは、業界・企業研究をしたい学生と企業をマッチングすることが目的ではなく、腕試しをしたい、自分を変えたい学生と、事業の加速化、会社の活性化を狙う企業の協働を支援することが目的です。

――だから、長期実践型なのですね。

数日~数週間開催の短期インターンシップですと、プロジェクトの立案・計画に携われることもあるかと思いますが、実際にその事業に取り組むことは非常に稀かと思います。ですが、「答えのないことに取り組む経験」にこそ真の学びがある、との考えから、私たちのアントレターンでは、基本的に半年間腰を据えて取り組んでもらっています。
例えば、京都にある和菓子の卸売業を営む社長は、かねてよりスーパー以外の販路を開拓したいと考えており、同社が扱っている本格志向の和菓子を好み、且つ毎日の消費が見込まれる高齢者施設への販路開拓を検討していました。しかし、その企業の規模では、今の社員を新事業にあてがうことも、新たに人員を採用することも、現実的ではありません。そこで、私たちが提案したのが、インターン生に半年間入ってもらって、ゼロから販路の構築を任せるという、従来にない発想です。これまで社会のことは知らないが、ゼロから何かを始めることに関心があった学生の参加が決まり、実際の社長の構想を具現化するべく動き出したのです。

次のページ:長期のインターンシップだからこそ、業務の奥深くにまで携われる。

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