限定正社員

人事の図書館 編集長 大西直樹

勤務地や労働時間、業務内容等を限定して働く正社員

 

「限定正社員」とは、勤務地や労働時間、業務内容等を限定して働く正社員のことを指します。安倍晋三首相の経済政策「アベノミクス」の成長戦略の一つで、「ジョブ型正社員」「多様な正社員」とも呼ばれています。

契約社員やパート等の非正規雇用者が増え続けており、その対策として2013年4月の労働契約改正法で「5年以上勤務する労働者は、本人の申し出によって無期契約に切り替える」ことが認められました。しかし、希望者全員を正社員として雇うことは会社にとって大きな負担になるため、限定正社員という制度を作り、勤務地や労働時間、業務内容等が限定されていながらも、より安定した待遇で働けるようにしたのです。

 

限定正社員には以下のようなパターンがあります。

勤務地限定正社員

勤務地に関する限定正社員は、居住地から通勤をすること等が可能な部署に限定して働く社員のことで、家庭の事情等で単身赴任や転勤が難しい社員に適しています。転勤が難しい労働者の雇用の離職防止や、地域のニーズに合わせたサービスの提供や顧客の確保を目的に行われることが多く、保険業や医療、福祉の業界で多く採用されています。

職種・職務限定正社員

職種の変更なく働く社員のことで、専門的な業務や資格が必要な場合や、他職務と明確に区別できる職務に採用されており、医療、福祉業界や教育、学習支援業界等、元々職務や資格で業務を分けやすい業界に多い傾向にあります。

勤務時間限定正社員

勤務時間限定正社員は時短勤務のように1日の所定労働時間を6時間に定める等、「勤務時間を限定」するケースと、シフト制で遅番だけに勤務する等の「勤務時間帯を限定」するケースがあります。いずれも、介護や育児等で長時間労働が難しい人や資格取得等の勉強時間を確保したい人に活用される働き方です。

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